日本の先生、働き過ぎ 事務・準備・部活動で手いっぱい

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矢島大輔
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いちからわかる! 日本の先生って働き過ぎ?

 Q 日本の先生って働き過ぎなの?

 A 経済協力開発機構(けいざいきょうりょくかいはつきこう〈OECD〉)が2018年に行った調査によると、日本の教員は1週間の仕事時間が小学校では54・4時間、中学校では56・0時間で、調査に参加した国や地域で一番長かったんだ。

 Q 何が原因なの?

 A 中身をみると、小中とも授業時間が突出して長いわけではない。ただ、事務業務(じむぎょうむ)や授業準備に取られている時間が多い。中学では部活動などの課外活動も参加国・地域で最長だった。OECDは「日本の先生は教室で指導するほかに、たくさんの仕事を負わされている」と指摘しているよ。

 Q 日本は対策を取っているの?

 A 文部科学省は教員の働き方改革を「待ったなしの課題」として力を入れているよ。教員がやるべき仕事とそうでない仕事を仕分けることや、部活動は外部の指導員に任せることを提案している。

 Q 効果は出ているの?

 A この調査は5年に1回行われているけど、13年も日本は仕事時間が最長だった。今回は、教員の長時間労働を減らそうという「緊急提言」が出た後の時期が調査対象だったのに、効果どころか、むしろ仕事時間が長くなっていた。

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 Q そんなに忙しいと、授業…

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