経世彩民 尾形聡彦の目
30度近い陽気だった6月9日のロサンゼルス。世界最大のゲーム見本市「E3」を目前に控え、マイクロソフト(MS)が開いた発表会は熱気に包まれていた。
「サムライよ、目を覚ませ」
大画面に映し出された、長髪のキャラクターがこう語りながらサングラスを外すと、俳優のキアヌ・リーブス氏そっくりだった。直後に舞台に本物のリーブス氏が現れ、観衆は総立ちに。肖像権にうるさいハリウッド俳優が、ゲームに「出演」するのは、ゲームの社会への浸透ぶりを象徴していた。
世界のゲームの市場規模は1400億ドル(約15兆円)に上り、E3には6万人を超える人々が集う。しかし、今年、その場に「主役」はいなかった。グーグルである。
経済という言葉の語源「経世済民」には「世をおさめ、民をすくう」という意味があります。原則、毎週火曜朝に配信するコラム「経世彩民」では、記者が日々の取材を経て思うこと、伝えたいことを色とりどりの視点でつづっていきます。
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