「クボタ・ショック」14年、救済金請求者355人に
宮武努
兵庫県尼崎市の大手機械メーカー・クボタの旧神崎工場周辺でアスベスト(石綿)による健康被害が発覚した「クボタ・ショック」から間もなく14年。患者団体などが22日に市内で集会を開き、中皮腫や肺がんを発症して同社に救済金を請求した住民が355人に達した、と発表した。
支援団体の尼崎労働者安全衛生センターによると、請求者はこの1年で16人増えた。空気中に飛散した石綿を大量に吸い込んでから、がんの一種である中皮腫を発症するまでには、数十年の潜伏期間があることから、「被害者はこれからも増え続ける」と警鐘を鳴らしている。
JR尼崎駅近くにあったクボタの旧神崎工場では、1954年から95年にかけて石綿を使った水道管や建材が製造されていた。
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2005年6月以降、工場労…
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