性的少数者向けLINE相談 想定外の件数に資金ピンチ

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白井伸洋
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 ゲイやレズビアン、トランスジェンダーなど性的少数者の若者から、無料通信アプリを通じて悩みを聞く「LINE相談」が存続の危機を迎えている。予想以上に多くの相談が寄せられているが、それに見合う運営資金を確保できず、8月末までしか続けられない状況に陥っている。主催団体は支援を呼びかけている。

 LINE相談は「にじいろtalk―talk」と名付けられ、NPO法人「北海道レインボー・リソースセンター L―Port」が昨年11月から、月1回のペースで始めた。

 スマートフォンやパソコンから、若者の生活インフラとなっている「LINE」を通じて、テキスト・メッセージで相談員と1対1でやりとりをする。生まれ持った性別への違和感や恋愛、学校生活やいじめ、進学や就職、カミングアウト(親や友人らへの告白)など、性的少数者が抱える悩みなどを相談できる。

 L―Portは、これまで電話での相談会を開いてきたが、相談者の9割が40~60代で、相談件数は5年間で183件だった。

 一方、LINE相談は、相談者の9割が10~20代で、半年ほどで147件の相談が寄せられている。

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