医学部入試「性別で差別」 女性13人、順天堂大を提訴

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三島あずさ 山下知子
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 順天堂大医学部の2011~18年度の入試を受けた女性13人が20日、「性別を理由に差別された」として、大学に計約4270万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。一連の医学部入試の問題をめぐる集団訴訟は、東京医科大に続いて2例目となる。

 「医学部入試における女性差別対策弁護団」によると、原告は5都県に住む10~20代の女性で、他大学の医学部生や他学部に進学した大学生、現役医師ら。11人は、東京医科大に対する訴訟にも加わっている。

 順大医学部は昨年、男女で異なる合格基準を設け、女子を不利に扱っていたことが発覚した。訴状で原告側は「不公正、不公平な入試を受験させられた」として1人あたり1年度200万円の慰謝料や受験料、受験にかかった宿泊費などの支払いを求めている。

 順大医学部は13~18年度の入試は一貫して男子の合格率が高かったが、19年度は女子が逆転した。大学側が設置した第三者委員会が昨年12月に出した「緊急一次報告書」では17、18年度の入試について不正を認定し、以前から不公正な判定基準があったと推測される、と指摘。16年度以前の入試の結果や原因などについても調査し、「追って最終報告を行う予定」としたが、調査結果はその後公表されていない。

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 原告側は訴訟でこの点も追及…

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