患者を生きる・眠る「夜尿症」(1)
「僕はもしかして、ほかの子と少し違うのかな」
東京都に住む小学6年の男の子(12)が初めてそう思ったのは、幼稚園の年長のお泊まり会でのことだった。
夜寝るとき、母があずけていた紙おむつを、先生から手渡された。友だちは、パンツのまま布団に入っていた。少し恥ずかしくなって、トイレでこっそりおむつをはいた。
日中におむつをしなくなってからも、おねしょ(夜尿(やにょう))は毎晩のようにしていた。大きめのおむつをして寝るのが習慣だった。
おねしょは、2歳では2人に…
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