山口)「悩むクマ」ツヨシも高齢…園がスロープの贈り物
三沢敦
徳山動物園(山口県周南市)のマレーグマ「ツヨシ」の獣舎にスロープが設置された。悩むように頭を抱えるポーズでブレークした人気者も現在、31歳。人間でいうと90歳近いおじいさんだ。足腰も弱り、大好きな岩の上によじ登るのがつらくなったためだ。
ツヨシは1987年、ミャンマーで生まれ、94年に来園した。「悩むクマ」として人気を博したのは2005年。前妻レーコに見つめられると餌を落とし、前脚で頭を抱えている間に食べられてしまう。夫婦漫才のような姿が人気を呼び、来場者が急増した。レーコの死後は18歳年下のマーヤと再婚。連れ添って12年になる。
園きっての人気者も8月には32歳の誕生日を迎える。国内で飼育されている個体では最高齢。食べ物も細かく砕かないと食べられず、体力の衰えが目立つ。活発に動き回る後妻とは対照的に、岩の上でのんびりと一日を過ごすが、それさえ、自力でよじ登るのが厳しくなった。
静かな余生を送るツヨシの飼…
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