宇和島名産ミカンと真珠がコラボ 豪雨きっかけに新銘菓

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寺田実穂子
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 愛媛県宇和島市津島町の国道56号沿いにその店はあった。野菜や果物のイラストをリース状にあしらったロゴが壁に描かれ、「あすも」の文字が目を引く。

 平日の昼時に店内に入ると、2人がけのカウンターと6つのテーブル席はほぼ満席。さっそく「あすもランチ」を注文した。この日のメイン料理はサバのフライ。タレをつけなくても味わえる。野菜のかき揚げやズッキーニのナムルといったサイドメニューも豊富だ。締めは今が旬の河内晩柑(ばんかん)のゼリー。口の中がさっぱりした。

 宇和島市内に住むパート、武本晴美さん(68)は月に1~2回来店する。この日も友人と仕事後にランチを食べに来ていた。「ここで食べたメニューは家でまねしています」と笑顔。友人のパート、小宮福美さん(70)は「ここに来ると息抜きになる」。2人の会話もはずむ。

 料理を統括するのは前田美典さん(54)。「旬のおいしいものを使っています。味付けはしょうゆ、酒、酢、みりんといった基本的なものです」と素材を生かした調理を心がける。

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 「あすも」は2012年オープン。企業組合「津島あぐり工房」が「地産地消カフェ」を掲げて運営する。「あすもランチ」の食材のほとんどが宇和島産だ。

 店内では自家製の麦みそやタレなどの加工品や弁当も販売。ただ、ホームページで紹介されていた「真珠大福」は置いていなかった。「販売はインターネットでしている」という代表理事の山下由美さん(54)にお願いし、特別に見せてもらった。地元のミカンを白あんともちの皮で包み、真珠採取後のアコヤ貝の内側にある真珠層から削りとった「パールパウダー」をまぶした大福。試食させてもらうと、急速冷凍させただけあって、シャリシャリとした食感が楽しめた。

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