ずっと工事中という東京・渋谷のイメージがこの秋、一息つきそうだ。3年ほど休業していた「渋谷パルコ」や、JR渋谷駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」が11月に相次いで開業。中高年層へのアピールも強めており、「若者の街」という印象も合わせて様変わりするか。

 パルコが18日発表した新生渋谷パルコは地下3階、地上19階建て。地下1階~地上9階(一部10階)を売り場フロア(延べ床面積約4万2千平方メートル)とし、ファッションや飲食を中心にテナント約180店が入る。

 ファッションではグッチからイッセイミヤケ、ロリータ系まで幅広いジャンルをそろえ、世代や性別、国籍を問わず世界中から感度の高い人を呼び込むという。年間テナント取扱高約200億円をめざす。

 渋谷パルコは1973年に開業し、2011年から「パート1」「パート3」の2棟体制で営業してきた。老朽化などで16年8月から休業し、200億円超を投じて建て替え、1棟にまとめる。

 東京急行電鉄グループの再開発の一つ、渋谷スクランブルスクエア東棟は地上47階建て。商業施設は地下2階~地上14階に入る。約230メートルと渋谷随一の高さを生かした展望施設も設け、大人も楽しめる「遊び」をめざすとしている。

 東急プラザが12月に開業する渋谷フクラスは、各国で展開する外資のエンターテインメントレストランなどを入れ「若者だけでなく成熟した大人」(東急不動産)もターゲットにする。

 こうした新ビルは、すべてオフ…

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