平和の詩「永遠に」の思い、より強く 子を守る母として

有料記事私たちの沖縄考

聞き手・角詠之
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 6月23日の沖縄慰霊の日に読まれる子どもたちの「平和の詩」。沖縄戦の悲劇を受け止め、平和を訴える姿は大きな共感を呼び、年々注目度が高まっています。過去に朗読した子どもたちは、当時どんな思いで詩を書き、今はどう振り返るのでしょうか。大人になった皆さんに、話を聞きました。

     ◇

大仲(旧姓久貝)菜奈さん(41)

人間は、えらくなんてないから……

決して

強くなんてないから……

一人一人の手で

平和を永遠に、守り続けようよ。

(1992年「永遠に」から)

     ◇

 自分で作った「平和の詩」を慰霊の日の追悼式で朗読したのは、私が初めてでした。国語の先生に「書いてみない?」と言われて書いたもの。ある先生が授業で言った「人間はえらい」って言葉に反発して、偉そうな大人になりたくないと思って、授業中にバーッと書き上げました。

 それがまさか選ばれるとも、会場で読むことになるとも思ってませんでした。新聞の取材を受けながら「大変なことになっているな」と思いましたね。

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 当日、追悼式の場に立って読…

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