なでしこ最年少遠藤がアシスト 被災地で磨いた技術実る

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堤之剛
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 (14日、サッカー女子W杯1次リーグD組第2戦 日本2―1スコットランド)

 被災地で黙々と磨いた技術が世界の舞台で生きた。

 サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で14日、1次リーグ第2戦のスコットランド戦に2―1で初勝利した日本女子代表(なでしこジャパン)。先取点をアシストしたのは福島県出身のMF遠藤純(19)だ。今回の日本代表最年少は2011年3月の東日本大震災による原発事故の影響で、震災から1年間、屋内での練習を強いられた。その限られた空間で身につけた細かい技が、花開いた。

 前半23分、遠藤は左サイドでドリブル。スコットランド選手がつめてくると、「股が空いているのが見えた」。相手の両足の間を通し、ゴール前へのFW岩渕真奈(26)にパス。先制点に結びついた。

 敗れれば1次リーグ突破が厳しくなる試合でW杯初先発ながら、実に落ち着いた細やかな技術が高いプレー。遠藤は「プレッシャーというより、自分がチームを変えられるんだと思って試合に臨んだ」と話した。抜擢(ばってき)した高倉麻子監督(51)は「非常によくやってくれた」とたたえた。

 父の淳さん(54)は福島県…

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