「米国とイラン、良識を」タンカー攻撃余波、企業も注視

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桜井林太郎 上地兼太郎 高橋尚之
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 中東ホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃を受けたことを受け、日本の関連企業は対応に追われた。

 国土交通省は13日、業界団体を通じて、この海域で警戒するよう注意喚起した。商船大手の日本郵船は同日に対策本部を設け、自社関連の船にこの海域では航行を急ぐよう指示。商船三井は現場周辺の航行を避けるようにさせ、船上の見張り態勢を強化した。

 日本が輸入する原油の8割以上が同海峡を通過する。石油元売り最大手のJXTGホールディングスは現地の状況を調査中で、「安全調達を確保すべく対応したい」(広報)とした。出光興産は、原油調達や製油所の操業など各部門が連携を強化する方針。「現時点では影響は出ていないが、安定供給に支障が出ないよう引き続き注視する」(広報)という。

 液化天然ガス(LNG)の輸入も2割弱が同海峡を経由する。中部電力の勝野哲社長は14日、「危機感を持って動向を注視する。最悪のケースも描きながらリスクマネジメント(危機管理)したい」と述べた。大阪ガスの尾崎裕会長は「米国もイランも武力行使はできるだけやらないと言っており、良識に期待せざるをえない」と語った。

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