トランプ政権、激減する記者会見 本人の露出だけは増え

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ワシントン=土佐茂生
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 トランプ米政権の「顔」だったホワイトハウスのサラ・サンダース大統領報道官(36)が今月末に退任する。メディアとの対立が絶えず、最近はまったく記者会見を開いていない。トランプ大統領の下で、他の政府機関の記者会見も大きく減っている。

 トランプ氏は13日、ツイッターで「彼女は類いまれな才能を持つ特別な人物で、とてつもない仕事をしてくれた」とサンダース氏をねぎらった。その後の記者会見では、「彼女は戦士だ。この世界では誰もが戦わなければならないが、彼女は戦士だ」と持ち上げた。

 サンダース氏は、共和党の元アーカンソー州知事で2016年大統領選に出馬したマイク・ハッカビー氏の娘。政権発足後、副報道官に就いた。スパイサー前報道官が半年で更迭され、17年7月に昇格した。

 にらみつけるような鋭い目つきと低い声で、トランプ氏のツイートや発言を問いただすメディアの質問に淡々と答えていく。トランプ氏にとって、頼もしい防波堤となった。

 ただ、最近はホワイトハウスの記者会見場の壇上に立つことがほとんどなかった。昨年の前半までは月10回ほど会見を開いていた。それでも平日は報道官がほぼ毎日会見していたオバマ政権に比べれば少ないが、昨年11月の中間選挙が近づくと、回数は月1回ペースになり、今年は1月と3月の2回のみ。90日以上会見なしという最長記録を更新中だった。

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 背景には、メディア嫌いのト…

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