杉作J太郎さん、故郷で週7日ラジオ出演 愛媛移住なぜ

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柳川迅
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 AM・FMの双方でラジオ放送を届けている南海放送で、毎晩しゃべり続けている男がいる。漫画家、俳優、ライター、映画監督といくつもの顔を持つ杉作J太郎さん(57)だ。

 故郷の愛媛県で2017年10月に土曜日夜の生番組「MOTTO!!~痛快!杉作J太郎のどっきりナイトナイトナイト~」を始めて1年半。この4月からは番組名を「痛快!杉作J太郎のどっきりナイト7」とし、週7日休み無しの帯番組に挑んでいる。

 大学に進学して以降、東京を拠点に仕事をしてきたが、両親の病気で08年ごろから頻繁に松山に戻るようになった。そこで再発見したのが松山のよさだった。

 温泉が多く、市内の移動時間も短い。何より高校時代までを過ごしたなじみのふるさとだった。「ストレスなく暮らすなら、松山だろう」

 当時、手掛けようとしていたアニメーションの製作スタジオを松山市内に開くことを決意し、11年に中心部の三番町に部屋を借りた。だが、同時期に東日本大震災が発生、すぐに松山に拠点を移すことができず、大量の荷物の引っ越しにも3年の月日がかかった。

 引っ越してからもアニメ製作に必要な機材を買う資金はなく、途方に暮れていた時に舞い込んだのが、ラジオの仕事だった。トークショーなどの経験は豊富だが、1人で2時間しゃべる生放送の番組は初めてのことだった。

 不安はあったが、昔から南海放送のラジオには愛着があった。「気取ってなくておもしろく、のんびりとした、個人的な放送。昔自分が聞いていたラジオを再現できるチャンスじゃないか」と思った。

 番組に寄せられるはがきやメールは当初、県外からのものが多かったが、徐々に地元のものも増えてきた。帯番組への変更の打診は、当初月~金だったが、「一生懸命やってきた土曜はやめたくなかった。他の仕事はできなくなるので、ならば日曜も」。希望通り、土日の放送も決まった。

 「好きなふりかけ総選挙」「歌手村田英雄さん特集」など番組内の企画は様々。「はやりじゃない、話題になっていないことを拾っていきたい」

■杉作さんインタビュー「地方…

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