マラソン大会「イヤホンは片耳で」呼びかけ 各地で悩み

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伊藤秀樹 横山翼
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 宮崎市で12月に開かれる「青島太平洋マラソン」で、主催者が音楽を聴きながら走るランナーに対し、イヤホンの装着を片側だけにするよう呼びかけている。昨年の大会で、出場者が心肺停止状態になる事案が発生。自転車で現場に向かった救護班の声が周りのランナーに届かず、現場到着に手間取ったためだ。

 前回大会で、60代の男性がスタートから30分後に約6キロ地点で倒れた。同マラソン事務局によると、当時、自動体外式除細動器(AED)を持つ救護班が、現場から数百メートル後方の位置にいた。3人が自転車で現場に向かう際、「道を開けてください」と声を上げたが、イヤホンで耳をふさいだランナーに気づいてもらえなかった。連絡を受けてから到着まで6分。救急車のサイレンに反応が薄いランナーもいたという。

 倒れた男性は、出場していた…

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