千葉)太宰に愛された船橋知って 生誕110年で文学碑
平井茂雄
太宰に一番愛された街・船橋を知って――。作家の太宰治(1909~48)が生まれてから今年で110年になるのを記念し、太宰が一時期住んだ千葉県船橋市に誕生日の19日を前に、新たな文学碑が建立された。「太宰と船橋の関わりを多くの人に知ってもらいたい」との願いが込められている。
文学碑は、船橋太宰会の海老原義憲会長(68)が発案し、太宰ゆかりの宿「割烹(かっぽう)旅館玉川」(同市湊町2丁目)に建てた。
太宰は1935年、26歳のときに、鎮痛剤中毒の療養のため、船橋町(現在の船橋市宮本1丁目)に移り住んだ。新築の借家で1年3カ月ほど暮らした。この間、「ダス・ゲマイネ」や「虚構の春」などを執筆。最初の短編集「晩年」も出版した。
周囲に作家だと公言するよう…
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