大腸がん発見で在宅支援を見直し コータリンは要介護5

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人気コラム、月1回デジタルで

 朝日新聞リライフ面で毎週連載していた神足(こうたり)裕司さん(61)のコラム「コータリンは要介護5」は現在、朝日新聞デジタルで月1回をめどにお届けしています。くも膜下出血の後遺症を抱えた神足さんが自宅で暮らすようになってもうすぐ7年。別の病気が見つかった今、在宅生活に重要なものは何かを考えます。

     ◇

 2011年秋にくも膜下出血を発症して生死をさまよったボクは、今までにいくつかの大きな節目を経験している。その時々で家族が正しい選択をしてくれなかったら、今のボクは確実に無かっただろうし、コラムを書き続けられてもいなかったと思う。

 例えば発症から1カ月後、全身管だらけで急性期病院のベッドに寝たきりの時、家族は主治医に「転院先を探してほしい」と言われた。当時のボクは生きているのか死んでいるのかわからない状態で、妻は「こんな人なのに?」と、病院から見放された気持ちになったという。

 ソーシャルワーカーにも「一刻も早くリハビリ専門病院に移った方がいい」と促され、妻は「もうここでは診ていただけないんですか!」と必死に食い下がった。それでも相手は「この病院でもリハビリはやっているが、専門病院のそれとは雲泥の差だから」と譲らなかった。

 家族は悩みに悩んだ末、「パパは絶対もっと良くなるはずだ」と信じて、次の病院を探した。結果、ボクはかなり過酷なリハビリを365日休みなくスパルタ的に施すところへ移った。

 当初は何も出来ない劣等生だ…

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