新種の恐竜化石ザクザク 教授の異名は「ハヤブサの目」

有料記事恐竜博2019

文・米山正寛 写真・白井伸洋
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「ハヤブサの目」で恐竜化石を探す北大教授 小林快次さん

 北海道大教授の小林快次さん(47)は「ハヤブサの目」と呼ばれる。新たな恐竜化石を頻繁に見つけるからだ。1年の4分の1は中生代の地層が広がる海外で過ごす。「きっと新しい化石が見つかる」。チャンスを広げるため、ある努力を惜しまない。

 海外の研究仲間に「『ハヤブサの目』を持つ」と評される。新しい恐竜化石を頻繁に見つけるからだ。年に3カ月ほど、恐竜のいた中生代の地層が広がるアラスカやモンゴルなどで過ごす。

 クマが出る原野や乾いた砂漠の調査で、行きと帰りに同じ道を通らない。人の行かない所をあえて選ぶ。「新しい所を歩けば、きっと新しい化石が見つかるから」

 新種として命名に関わった恐竜はすでに9種。最初に尾の一部が見つかった北海道の「むかわ竜」では、続きの部位の存在を信じて発掘を指揮した。約50年前から巨大な腕だけが知られていた「謎の恐竜」、デイノケイルスの正体も解明した。これらの実物化石と復元骨格が7月13日から、東京の国立科学博物館の「恐竜博2019」で展示される。

 小学生の頃から時空をさかの…

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