「無言の同調圧力と上下関係」 学生の泥酔死、防ぐには
大阪社会部 光墨祥吾
取材考記 大阪社会部・光墨祥吾
近畿大学の男子学生(当時20)が2017年12月、テニスサークルの飲み会で大量のウォッカを一気飲みした後、死亡した事件を取材した。大阪府警は泥酔した学生のために救急車を呼ばなかったとして、上級生ら12人を保護責任者遺棄致死の疑いで書類送検した。悲劇はなぜ繰り返されるのか。
10年前、私は入学した都内の大学で、音楽サークルに所属した。一つ年上でも随分大人に見え、金髪で派手な格好の先輩は近寄りがたかった。でも、酒を飲めば距離が縮み、語り合える。それが仲間の証し。そんな雰囲気があった。
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無言の同調圧力と上下関係―…
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