ピカチュウたち起用、渋る幹部を説得 日本ガイシの進化

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山本知弘
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 産業用セラミック製品を手がける日本ガイシ名古屋市瑞穂区)が今年、ポケットモンスターを広告に起用している。創業100年、送電線に欠かせない絶縁製品のトップメーカー。黒衣のイメージを打破しようと、強烈な企業広告を1年限定で展開している。

 ピカチュウ、コイル、リザードン――。ポケモンが躍動する傍らに、見かけないセラミック製品。そんな構図の広告が1月から始まった。空港ロビー、新幹線の主要駅、都内を走るJR路線の車内などに掲出。マスメディアでも流れる。

 日本ガイシは送電線の絶縁に使われる「がいし」を祖業とし、社名も由来する。公式キャラクターは黒装束の「クロコくん」。歌舞伎や文楽の舞台を支える黒衣で、縁の下の力持ちを意識している会社だ。

 企業のイメージ広告にポケモンが出るのは極めて珍しい。きれいな環境にすむ生き物と、きれいな環境をつくる企業を結びつける狙いがある。創業100年を控え、世界に通じるコンテンツで存在感を出したかった日本ガイシに、広告会社が2年前に提案した。

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