富士山入山料、1千円でも半数払わず 今夏から徴収強化

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江戸川夏樹
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 1日に山梨県側で山開きした富士山で、保全協力金(入山料)1千円の徴収が今年から強化された。世界遺産でもある山の環境を保つために必要な寄付金だが、思うように集まっていなかったという。なぜなのか。

 富士山ではいま、山頂直下の石積みが崩れており、今年はまだ8・5合目までしか登れない。それでも登山者の姿があり、山梨県は新たに6合目に設けた受付で入山料を集めた。

 5年前に本格導入された入山料はこれまで、車で行くことができる5合目を中心に、登山をする人に限って係員が声をかけて集めてきた。インターネットや電子マネーでも支払うことができる。昨年は約1億4千万円が集まり、山小屋のトイレの改修や「安全誘導員」の人件費、救護所の運営などに使われた。

 ただ、徴収率は山梨側で58・6%にとどまり、静岡側もここ数年、5割程度で推移した。目標は7割だが、「どこでお金を払えばいいのかわからない」という声が多かった。登山をせずに車で帰っていく観光客と登山者との見分けも難しい。今年から混雑する5合目を避けて受付が設けられ、徴収対象が観光客にも広がった。

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