「炎のストッパー」愛された父の記念館 長男が準備奔走

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高橋俊成
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 「炎のストッパー」として広島カープで活躍し、1993年に脳腫瘍(しゅよう)のため32歳で亡くなった津田恒実(旧名・恒美)さんの功績を伝える記念館が、広島市南区にオープンした。ゆかりの品々が並べられ、往時を知る大勢のファンらが訪れている。

 JR広島駅からマツダスタジアムに向かう道路沿いのビルの2階。階段や通路にも現役時代の写真が掲げられ、展示室には現役時代の写真やユニホーム、新人王獲得時のトロフィーなど約100点を見ることが出来る。長男大毅さん(30)が「父の思いを残す場を作りたい」と3年かけて準備してきた。

 父が亡くなったのは4歳の時。山口県周南市の実家に、大勢のファンたちが津田さんをしのんで訪ねてきた。そんな姿を見てきた大毅さんは2016年、記念館づくりを思い立った。

 外資系の会社を辞め、17年6月からクラウドファンディングで開館資金を募り始めた。目標は400万円。取り組みを知ってもらうために、北海道から沖縄まで自転車で約1万キロを走り、各地で父のファンに出会った。「あの気迫と闘志が忘れられない」「マウンドで勝負する姿に元気をもらった」。そんな声も多く聞いた。1年2カ月で約2600万円が集まった。

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 5月30日のオープンから1…

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