岩手)ロレオール田野畑の地産地消 集まる視線

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大西英正
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 岩手の沿岸、リアス式海岸に突き出た崖の上に、北三陸の食材にこだわるフランス料理店がある。あえてこの場所に店を構えたのは、「東京一極集中に歯止めをかけたい」との思いからだ。徹底した地産地消の姿勢は多くの人の目にとまり、イベントに呼ばれたり商品の監修やレシピづくりを依頼されたりと、今や引っ張りだこの存在だ。

 人口3180人あまり、岩手県内で2番目に少ない田野畑村に、シェフの伊藤勝康さん(56)のレストラン「ロレオール田野畑」はある。3年前に開店。太平洋が望める約80平方メートルの店内に約30席が並ぶ。店の名前はフランス語で「後光」を意味し、食を通して人々を幸せにしたいという願いを込めた。

 「ここは素材の宝庫。三陸の海産物に加え、山も近くて山菜もある」と伊藤さん。一つのコース料理に30種類ほどの食材を使うが、調味料を含めてほとんど地元産だ。「取り寄せているのはオリーブオイルぐらいかな」と笑う。

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