榊原一生
拡大する ネットをはさんで片方だけ長い変形卓球台でラリーする茶田ゆきみ選手と香取慎吾さん=2019年5月25日午後4時48分、東京都品川区のパラアリーナ、伊藤進之介撮影
パラ卓球は、第1回大会の1960年ローマ・パラリンピックから実施されています。日本選手が初めてパラリンピックで金メダルを取ったのも、この競技。64年東京大会でした。五輪で卓球が採用されたのが88年ソウル大会なので、それよりもずいぶん前です。
ルールは基本的には、健常者の卓球と同じです。使う卓球台やネットの高さも同じ。ただし、公平に競技ができるよう、障害の種類や程度に応じてクラス分けがあります。
パラリンピックでは、肢体不自由と知的障害の二つに分かれます。肢体不自由の選手はさらに車いすを使うクラスと、立って競技をするクラスに二分され、それぞれ障害の程度によってTT1~5、TT6~10の5クラスに細分化されます。数字が小さいほど障害の程度は重いことを表します。
選手たちは体の一部の機能を失…