中ロ首脳、G20にらみ結束誇示 米への構え、協調確認

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モスクワ=喜田尚 北京=延与光貞
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は5日、モスクワを公式訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談した。両首脳は終了後、経済関係強化と安全保障での共同歩調を掲げた二つの共同宣言に署名した。中ロは貿易摩擦核軍縮で米国と緊張関係にあり、月末に大阪で開催され、米中、米ロの首脳会談の実施が取りざたされる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に向けて結束を誇示する狙いだ。

 会談後の共同発表で、プーチン氏は「中ロ関係は前例のない水準にまで達した。包括的なパートナーシップであり、戦略的な相互協力の関係だ」と話した。

 プーチン氏はさらに共同宣言について「現在の軍備管理秩序の破壊を許さない中ロの立場を強調した」と述べ、中距離核戦力(INF)全廃条約離脱を通告した米国を牽制(けんせい)。習氏は「世界は今過去100年なかった変化に見舞われている」と述べ、保護主義や自国第一主義を批判した。「中ロは安保理常任理事国として国連中心の世界システムを守る」とも強調した。

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