こだわりの一品「おくろっか」 ふくやがギフト雑誌

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谷辺晃子
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 誰かになにか、贈ろうか――。ページをめくっているうちに、そんな気になる雑誌が創刊された。その名も「おくろっか」(108ページ、700円)。九州の逸品や珍品をオールカラーで紹介する、新たなギフトスタイルブックだ。発行するのは、めんたいこの老舗「ふくや」。贈り物を巡る世の中の変化も視野に入る。

 5月発行の創刊号の特集は「しあわせな朝ごはん」。木製バターナイフの紹介をさりげなくしつつ、作った本人で木彫家の上妻利弘さんの朝の食卓をクローズアップした。そこには目玉焼きと焼き網で焼いた天然酵母の食パン、自家製ピクルスが添えられ、ゆったりとした休日の朝をともに味わうことができる。

 福岡市にある道具のセレクトショップ「B・B・B POTTERS」の長坂透さん、石井風子さん夫婦の食卓には、果物やヨーグルトが並ぶ。紅茶用のティータイマーなど、もの選びのプロがほれ込む道具もあわせて紹介。1ページに写真1枚ということも珍しくなく、ゆったりとしたレイアウトは目にも優しい。

 数あるカタログとは一線を画した誌面づくりが特徴だ。贈り物として身近でおすすめの逸品も提案している。台付きのザルは、シンクでの野菜の水切りに重宝しそうだし、福岡・八女産の手すき和紙で作られた大人向けの線香花火は、楽しそうだ。

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