慰安婦論争の映画、出演者の抗議に監督反論「問題ない」

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 慰安婦問題の論争がテーマのドキュメンタリー映画「主戦場」のミキ・デザキ監督が3日、東京・霞が関で記者会見した。一部の出演者らが「監督にだまされて映画に出演させられた」と上映中止を求めていることについて「出演者は合意書や承諾書に署名しており、問題はない」と反論した。

 映画では、慰安婦の人数や強制連行の有無などの論点について日米韓の30人以上にインタビューしている。このうち「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長ら3人が5月30日に記者会見。「商業映画として一般公開するならインタビューは受けなかった」などとして肖像権侵害や名誉毀損(きそん)を主張。上映中止や、ポスターからの名前や顔写真の削除を求めた。

 デザキ氏は3日の会見で「出演者は全員、撮影した映像を私が自由に編集し利用することに合意する合意書や承諾書に署名した。映画の配給や上映、販売を承諾する項目もあり、出演者は商業公開の可能性も知っていた」と主張。「藤岡氏ら2人は公開前に確認を求めたので、昨年5月や9月に本人の発言部分の映像を送った。その後連絡がなかったので問題ないと判断した」とも述べた。

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