自動車の燃費規制を3割強化へ EVも対象、普及促す

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高橋尚之
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 国土交通省経済産業省は3日、自動車の燃費規制を厳しくする新たな基準案をまとめた。2030年度を目標とし、ガソリン1リットルあたりの走行距離を平均で25・4キロ以上になるよう自動車メーカーに義務づける。16年度実績より燃費を32・4%向上させる必要がある。新たに電気自動車(EV)も同じ基準の対象に加え、「低燃費」となるEVの普及を促す。

 この日あった両省合同の有識者会議に案を示し、了承された。今後広く意見を募った上で、今年度中に正式に決定する見込みだ。

 燃費規制について、メーカーは個別の車種ではなく、出荷した台数の平均で達成する必要がある。達成できない場合は、100万円以下の罰金が科されることがある。

 政府が11年にまとめた現在の基準では、20年度までに今の燃費測定方法で1リットルあたり20・3キロ(新基準の測定方法で17・6キロ)の走行距離を求めている。ハイブリッド車(HV)など低燃費車の普及で、すでに前倒しで達成されたため、厳しい基準をつくってさらなる二酸化炭素(CO2)排出量の削減を進めることにした。求められる燃費は現在の基準からは44・3%向上することになる。

 これまでの対象はガソリン車やHVが中心だったが、新たに、今後出荷台数が増えると見込まれるEVやプラグインハイブリッド車(PHV)も加える。

 EVはガソリンを使わないが…

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