エサ用の金魚、10年間生き延びる そしてカープ優勝へ
笠原雅俊
【動画】エサにされる危機を生き抜いてきた金魚の「カープくん」=笠原雅俊撮影
真っ赤な金魚のカープくんは、数奇な運命をたどってきた。高知市の「わんぱーくこうちアニマルランド」の名物だ。
約10年前、餌用の金魚として生まれた約200匹の1匹だった。コウノトリやカモなど鳥の餌として池に放たれた。次々と仲間が食べられたが生きた。
今度はジャガーの池、ここでも生き残った。さらにオオサンショウウオの冷たい水槽の中に10匹の仲間とともに入れられた。次々と食べられ2匹になった。そして1匹が食べられた。だがまた生き残った。
岩のコケやオオサンショウウオの脱皮した皮を食べ、大きくなり全長25センチになっていた。2016年夏、絶好調のプロ野球広島カープが優勝目前になり、金魚は「カープくん」と名付けられた。25年ぶりの優勝が体の大きさの25センチと同じ数字になったことや体の色も名前の由来になったようだ。
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サンショウウオと一対一とな…
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