わずか数日、私の記事も削除 中国で感じた「悔しさ」

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北京=延与光貞
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 中国では、新聞やテレビなど伝統メディアだけでなく、ネットメディアに対しても締め付けが強まっている。私は、仕事を愛しながら職を変えざるを得なかった元記者や、今も歯を食いしばって現場に残る記者たちを取材した。4月下旬、朝日新聞の紙面に中国メディアの状況を伝える記事が掲載されると、意外なことが起きた。(文中敬称略)

記事が翻訳されたが

 ジャーナリズムを学ぶ中国の学生が私の記事の一部を中国語に翻訳して、SNSで発表したのだ。「伝統メディアで調査報道を担っていた記者たちはどこにいったのか。この記事は一定の答えになるかもしれない」と紹介されていた。

 当然ながら、政権や党に言及する部分は省略されていたが、冒頭で取り上げた中国青年報を辞めた劉万永の思いはほぼそのまま紹介されていた。

 だが、翻訳された記事もわずか数日で削除された。

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 自分の記事が理由も分からな…

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