ベンチャー企業「キュア・アップ」(東京)は30日、禁煙を支援するスマートフォン用アプリを使ったニコチン依存症の治療について、治験(臨床試験)で禁煙を長続きさせる効果を確認したと発表した。国に医療機器として薬事承認を申請中で、来年春の公的保険適用を目指す。認められれば、国内初の治療用アプリとして、医師の診断を受けた上で利用できる。

 アプリは同社と慶応大が共同開発し、2017年10月から昨年末まで治験を実施。禁煙外来を訪れた約570人を対象に、アプリを使用したグループとしなかったグループに分け、半年後まで禁煙を続けられた人の割合を比べた。アプリを利用したグループは、禁煙継続率が約13ポイント高かった。

 禁煙外来では、次の診療までに2~4週間の間隔がある。この期間に喫煙してしまう人は少なくない。アプリでは、利用者が吸いたい衝動や体調、薬の使用状況を入力。学会の指針などに基づき、自動的に助言が表示される。例えば「たばこを吸いたい」などと入力すると、「ガムをかみましょう」と助言され、禁煙の継続を後押しする。

 呼吸器内科医でもある佐竹晃太…

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