岡山)旧アルファビゼン「跡地の有効利用を」

雨宮徹
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 解体が計画されている備前市の商業ビル「旧アルファビゼン」をめぐり、地元の住民団体が跡地の有効利用を求める書面を田原隆雄市長らあてに提出した。市長は、住民らの意見をふまえ基本構想をつくる考えを改めて示した。

 団体はビルのある市中心部の片上地区に住む約20人でつくる「片上まちづくり会議」(平岡正三会長)。約20回重ねたという議論をふまえ、跡地利用について、公共性が高く安定した利用が見込まれる集会施設▽憩いの場や防災機能を持たせた公園――などとするよう求めた。

 市長は「備前の中心は片上。コンパクトシティーとして機能を集約させることは当然」と応じた。ただ現在は、ビル地下の構造物を残すかどうかなど解体に向けた準備段階で、2021年度までに作る基本構想の策定については明言を避けた。

 旧アルファビゼンは1984年に開店した地下2階、地上7階建てのビル。天満屋系列のスーパーなどが撤退し、02年に閉店した。市は今年度予算に解体再整備事業として約1200万円を計上。跡地をどう利用するか検討を進めている。(雨宮徹)

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