国境めざす移民の波、泣き叫ぶ少女 世界報道写真展
オランダで開かれた世界報道写真コンテストの入賞作品を紹介する「世界報道写真展 2019」が8日、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開幕した。今年は世界報道写真大賞に加え、複数の写真で、ある事象を表現する世界報道写真ストーリー大賞が新設され、世界の「いま」をより多角的に示す構成となっている。
今年選ばれた写真のメイントピックとなったのは、米国を目指す移民の波。メキシコと米国の国境で、母親の取り調べ中に泣き叫ぶホンジュラスの少女を捉えたジョン・ムーア氏=米国、ゲッティイメージズ=の作品が、世界報道写真大賞に選ばれた。この親子は引き離されていなかったが、多くの親子を引き離したトランプ政権の「ゼロ・トレランス(不寛容)」移民政策に批判が集まり、この写真が撮られた10日足らず後に、政権は政策を覆すことになった。
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世界報道写真ストーリー大賞…
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