やっと結ばれたのに 国際同性カップル、最後の壁は日本

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西本秀
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 5月末、台湾南部の高雄で開かれた結婚披露宴に招かれ、出席した。

 新郎は現地で日本語教師をしている日本人の有吉英三郎さん(39)。そして新郎がもうひとり。台湾人で心理カウンセラーの盧盈任さん(31)。ふたりは男性カップル。国際同性結婚なのだ。

 台湾では5月、アジア初の同性婚法が成立したばかり。その取材で有吉さんと知り合った。ふたりは成立を見越して日取りを決め、早くから準備を進めてきた。

 出会ったのは4年前、地域のバレーボールチームの試合だった。

 披露宴には、その練習仲間や有吉さんの教え子、盧さんの同僚や友人、そして双方の両親やきょうだいら200人以上が集まった。タキシード姿の新郎ふたりが手をつないで入場すると、会場は総立ちの拍手に包まれた。「あたたかな仲間に出会い、本当に幸せです」。有吉さんは壇上で胸を張った。

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