香港の逃亡犯条例、改正へ中国が介入強化 民主派は反発

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香港=益満雄一郎
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 刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする香港政府の「逃亡犯条例」改正案をめぐり、中国政府が可決へ向け、介入姿勢を強めている。民主派側の反発で膠着(こうちゃく)している事態の打開が狙い。民主派は来月9日に30万人規模の大型デモ開催を予告し、対立が激しくなっている。

 香港政策を担当する中国政府の韓正副首相は21日、「中央は香港政府が進める条例改正作業を完全に支持する」と明言した。香港は高度な自治を保障した「一国二制度」が適用されている。「中国の干渉」との批判を招く恐れがあるため、これまで中国側高官は明確な支持表明を避けていた。

 香港メディアによると、香港にある中国政府の出先機関親中派の主要メンバーを集めて、香港政府を支持するよう要求。親中派の中からも改正案に異論が出ていることから引き締めを図ったとみられる。

 中国側が踏み込んだ背景には…

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