(古都ぶら)沈む太陽 ゆらり望む

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寺脇毅
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夕日ケ浦温泉かいわい(京丹後市

 日本海に沈んでゆく雄大な太陽が望める京都府京丹後市の夕日ケ浦温泉。丹後ちりめんの機屋が副業で始めた民宿が、いまでは大旅館街を形成するまでに発展。一大温泉地となった場所だ。かいわいでは新たな魅力が次々に打ち出されている。

 ここは本当に日本海だろうか。目にまぶしい青が輝き、南国かと錯覚しそうな水面を眺めながら、夕日ケ浦海岸(京丹後市網野町浜詰)の白い砂浜を歩く。

 波打ち際にブランコが現れた。高さは約3メートル。鳥居形に原木を組み合わせた、2人が座れるちょっと幅広のブランコだ。2年前から春から秋にかけて設置されている。観光客らがSNSに投稿。テレビにも取り上げられ、人が押し寄せるようになった。

 太陽が傾いてくると、海面に光の帯が延びる。きらきらと輝く水面をバックに、カップルが写真を撮っていた。ブランコで寄り添うシルエットが幻想的だ。ガールフレンドと京都市中京区から訪れた大学生、中村大輔さん(20)は「ブランコに揺られていると、幼い頃を思い出した。写真もいっぱい撮ったけど、ネットには上げずに2人の思い出にします」と語った。

 ビーチブランコのアイデアを…

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