日本で黒塗りの「不快な」場面、カンヌで上映 反応は

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編集委員・石飛徳樹
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 第72回カンヌ国際映画祭で23日、「監督週間」部門に参加している吉開(よしがい)菜央監督(31)の短編「Grand Bouquet」が上映された。主演した香港の女優ハンナ・チャンさんとともに登壇した吉開監督は観客を前に「全身で映画を感じて下さい」と英語であいさつをした。

 「Grand Bouquet」は、黒く大きな塊に襲われた1人の女性が声を発することが出来なくなって、言葉の代わりに大量のカラフルな花びらを吐き出すという14分半の抽象的な作品だ。

 日本では東京都内の美術館で公開されたが、運営側のNTT東日本から「不快な表現がある」とされ、女性の肉が飛び散る場面など一部が黒塗りされた。今回が初の完全版のお披露目になった。上映後、吉開監督は「肉の場面では笑いが起きていました。今の日本は(SNSの)炎上を気にしすぎるなど、知性よりも情動に振り回されているように思います」と語った。

 吉開監督は日本女子体育大か…

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