奈良県職員の自殺、労災認定 長時間労働、異動かなわず

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加治隼人 根本晃
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 奈良県職員の西田幹(つよし)さん(当時35)が2017年に自殺したのは、長時間の時間外労働でうつ病を発症したことが原因だったとして、地方公務員災害補償基金県支部が、自殺を公務災害(労災)と認定した。遺族が24日、奈良市内で会見し、明らかにした。

 認定は今月17日付。遺族が公表した認定通知書によると、西田さんは05年に県職員に採用され、教育委員会の教職員課に勤務していた15年3月下旬、うつ病を発症した。砂防・災害対策課に異動した後の17年5月、自宅で自殺した。

 教職員課では職員の給与システムを担当。同僚に「(仕事が)しんどい」と話し、職場の面談でも「仕事がわからない。異動させてほしい」と訴えたが希望は通らなかった。15年3月の時間外勤務は約117時間に達し、この時期にうつ病を発症したという。

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 1年後、砂防・災害対策課へ…

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