就活がうんざりな君へ…「アウトロー採用」やってます

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阪田隼人
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 黒いリクルートスーツに身を包み、面接を重ねていく――。新卒一括採用のもと毎年みられる就職活動に違和感を抱き、離れていく就活生がいる。でも、働きたくないわけではない。そんな若者が企業と出会う場をNPO法人が設けている。その名も「就活アウトロー採用」だ。

 4月中旬、京都市内の貸し会議室。六つのテーブルで、それぞれ6、7人が語り合っていた。テーマは「堕落するとはどういうことか?」。菓子やジュースを口にしつつ、リラックスした雰囲気で話が弾む。

 「友達づきあいに失敗して、家で一日中昼寝やネットをしていた時期があります」。女子学生が打ち明けた。私服姿の若者に交じって座る企業の採用担当者にも質問が飛ぶ。「社会人になって堕落することはあるんですか」。答えは「失敗は色々あるけど、本当に堕落することはないかな」。

 この「グループトーク」が3時間ほど続いた後、参加した企業の名前が初めて明かされた。各社5分の説明があり、興味を持った参加者が後日、企業と直接面談などして採用へと進む。アウトロー採用を主催するNPO法人「キャリア解放区」(東京)代表理事の納富(のうとみ)順一さん(42)は、「企業名をはじめに言わないのは、採用『する側』『される側』でなく、対等な関係で本音を出してもらうため」と説明する。

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 納富さんは就職情報大手のマ…

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