容疑者、「マナー悪い」との評も 老人ホーム殺害

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 勤務先の有料老人ホーム「サニーライフ北品川」(東京都品川区)で入所者の黒沢喜八郎さん(82)を暴行して殺害したとして、警視庁に逮捕された元介護職員の根本智紀容疑者(28)。施設の運営会社によると、事件当時の夜勤ではリーダー役を担っていたという。「大切な家族の命を預ける施設で……」。遺族は悲痛な思いを語った。

事件当日は夜勤リーダー役

 施設の運営会社によると、根本容疑者は2014年7月に入社。採用面接で介護の勤務経験を挙げ、「違う環境で仕事したい。キャリアアップしたい」と話したといい、実際、介護福祉士の資格も取得した。

 同社の施設は全国に約120あり、根本容疑者は昨年11月末、都内の別の施設から、今回の事件が起きた施設に異動。看護や食事などほかの担当職員と連携し、約50人の入所者の状態を細かに把握して対応に当たっていた。事件当日の夜勤では3人の中でリーダー役を担っていたという。

 ただ、11年4月から勤めた都内の病院では、寮で騒いだり仮病を使ったりするなど素行を問題視されていた。「マナーの悪い子という記憶しかない」(元上司)といい、12年8月に自主退職に応じた。神奈川県箱根町の老人ホームの担当者も取材に、「働きぶりはよくも悪くもなかった。同僚のものを盗み、それが原因でやめたと聞いている」と話した。

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■「生きていれば…」悔しがる…

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