同性婚、実は中南米が積極的 LGBT問題はブラジル発
植松佳香
台湾でアジアで初めて同性婚が法律で認められることになり、日本でも大きな注目を集めています。欧米諸国で法制化が進んでいるのは、多くの方がご存じと思いますが、実は中南米諸国も積極的に動いているのを知っていましたか? 海外の同性婚事情に詳しい金沢大の谷口洋幸准教授(国際人権法)に聞きました。
――法律で同性婚が認められている国や地域はいくつあるのでしょうか。
25カ国で、台湾が26番目です。多くは西ヨーロッパの国々で、世界各地に広がっています。ただし、南アフリカを除き、中東やアフリカには認めている国はありません。同性婚を実際にしている人の数について、細かな数字は不明ですが、婚姻全体の1~3%くらいのようです。制度ができても、差別意識や偏見が完全になくなるわけではなく、選択をためらう人もいるため、ニーズはもっと多いと考えられます。
――初めて同性婚が法律で認められたのは2001年のオランダですね。
はい。でも、その前からヨー…
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