重度知的障害の若者、地域で暮らすには 自立描く映画

有料記事

北村哲朗
[PR]

 重度の知的障害がある若者が、介護者の手を借りながら一人暮らしをする。その日常を追ったドキュメンタリー映画「道草」が、6月に広島県内で上映される。障害者が自立した生活を送ることは簡単ではない。周囲の人たちが試行錯誤しながらサポートを続ける姿も見どころの一つだ。

 多くの知的障害者が施設や親元で暮らしているのが現状だが、映画に登場する24歳のリョースケさんは、もう7年以上、都内のアパートで一人暮らし。重度訪問介護制度を利用し、約10人の介護者が交代で生活を支える。「そんな暮らし方の選択肢があることをリョースケに出会って初めて知った」。監督を務めた映像作家の宍戸大裕(ししどだいすけ)さん(37)は打ち明ける。

 2年がかりの撮影を終えた今は、適切な支援があれば重度の障害者も地域で暮らせるとの思いだ。「伸びやかに生きる彼らの姿をみてほしい」という。

 散歩中のリョースケさんはと…

この記事は有料記事です。残り761文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら