亡き彼女が導いたカンヌ 僧侶ら製作の「典座」上映

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編集委員・石飛徳樹
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 フランスで開催中の第72回カンヌ国際映画祭の「批評家週間部門」で20日、全国曹洞宗青年会が製作した中編映画「典座―TENZO―」が上映された。青年会の倉島隆行前会長(42)や河口智賢前副会長(41)のほか、曹洞宗の僧侶たちが出席。上映後には海外の映画人を招いての精進料理パーティーも開かれた。

 「典座」とは禅宗で食事をつかさどる役職のこと。曹洞宗の開祖である道元が、その役割について記した著作「典座教訓」を軸に、東日本大震災以降、仏教の役割について真剣に考えるようになった若い僧侶たちの姿を描く。

 「サウダーヂ」や「バンコクナイツ」で知られる富田克也監督が、時にユーモアを挟みながら、フィクションとドキュメンタリーを混ぜ込んで不思議なタッチの作品に仕上げた。

 作品が生まれるきっかけは…

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