利き手脱臼後に9得点、司令塔の底力 井上雄彦さん対談

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構成・清水寿之
【動画】漫画家・井上雄彦さんとアルバルク東京の安藤誓哉選手が対談=林敏行、瀬戸口翼撮影
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 漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さん(52)とバスケット選手の対談企画の第3シーズン8回目は、Bリーグを連覇したアルバルク東京(A東京)の司令塔、安藤誓哉(せいや)選手(26)です。

 井上 千葉ジェッツとのチャンピオンシップ決勝では、最大19点のリードを奪いましたね。正直、その時点で勝ったと思ったのでは?

 安藤 あってはいけないことなんですけど、心のどこかで、そう考えていたかもしれません。

 井上 第4クオーター(Q)では一時、2点差まで迫られました。

 安藤 想像できる範囲で、最も嫌な展開になりました。攻撃からリズムをつくろうと思っても、うまくいかない。だからこそ守備が大切だとみんな分かっていたのですが、千葉の勢いを止められませんでした。見ている方々にとっては面白い展開だったでしょうが、プレーしている自分たちとしてはきつかったですね。

 井上 個人的にはいろいろなトラブルに見舞われたとか。

 安藤 決勝前日の朝から体調が悪くて、嘔吐(おうと)と下痢に襲われました。熱も37度の後半まで上がってしまって。前日会見に出る予定だったのですが、とてもそんな状況ではなく、病院へ行きました。3時間ほど点滴を受け続けました。

 井上 決勝を見ている限り、調子が悪いとはとても思えなかった。9得点、3アシスト。ミスで相手にボールを渡してしまうターンオーバーは一度もありませんでした。

 安藤 実は、第1Qの最後に…

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