ローマ字でも姓→名で 文化庁、20年ぶり呼びかけへ

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上田真由美
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 日本人の名前をローマ字で書くときは姓・名の順で――。文化庁が近くそんな呼びかけをする。2000年に文部相(当時)の諮問機関が答申をまとめたが、「20年近く経過し、趣旨が十分に共有されていない」(柴山昌彦文部科学相)として改めて官公庁や都道府県、大学や報道機関などに通知する。柴山氏が21日、閣議後会見で明かした。

 通知は、日本語を所管する文化庁として、ローマ字表記においても日本人の姓名の表記を姓・名の順とすることが望ましいと呼びかけるもの。強制力はない。00年の答申では、言語や文化の多様性を踏まえる趣旨だとしていた。先に来るのが名だと誤解されないように、姓を全て大文字にしたり、姓と名の間にコンマを打ったりするなどする方法もあると例示している。答申によると、中国や韓国、ベトナムなどアジアの数カ国とハンガリーで姓・名の順が使われているという。

 柴山氏は自らの名刺のローマ字表記について「残念ながら名・姓の順で表記されている」と明かし、「省内にも周知徹底をはかり、私自身も今後、オフィシャルな場では姓・名の順で表記することを徹底したい」と話した。(上田真由美)

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■文科相も「残念ながら」名→…

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