屋久島にグランピング施設オープン 地元の工芸で豪華に

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屋久島通信員・武田剛
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 世界遺産の島で生まれた木工作品のギャラリーに泊まれる宿が今春、鹿児島県屋久島でオープンした。「グランピング」と呼ばれる豪華なテントを使った宿泊施設で、中には島在住の木工作家が地元材で制作した家具や食器などを展示。泊まりながら実際に使ってもらい、「島の森のぬくもりを伝える新しい旅」の提供を目指している。

 屋久島材を生かした制作を続ける西優樹さん(36)が、島南部の工房に併設して開いた。工房と併せた名称は「SOLMU MATKA/PUUT(ソルム マトカ/プート)」。「旅と樹木の結び目」を意味するフィンランド語から名づけた。

 森に囲まれた大きなテントに入ると、ソファやベッドなどが完備された14畳ほどの「客室」が広がる。奥には六角形の木枠を組み合わせた飾り棚が置かれ、木の皿やカップが並ぶ。作品はすべて西さんの手づくりで、主に屋久島の木材から制作している。

 中でも、島育ちの地杉で作った丸椅子のスツールは、しなやかな曲線を描く脚を持った個性的な作品だ。薄い杉板を洋菓子のミルフィーユのように重ね、蒸気で曲げて接着。座面には、ヤクシカの滑らかな皮が張られている。

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 カシやシイなどで制作した食…

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