国連安全保障理事会の決議に違反し石炭を輸送したとして米国が北朝鮮の貨物船を差し押さえたことを受け、北朝鮮国連代表部の金星(キムソン)大使は21日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークの国連本部で会見を開いた。金氏は「違法かつ非道な行為だ」と述べ、米国に貨物船の返還を求めた。
北朝鮮代表部による会見は異例。非核化をめぐる米国との協議が停滞する中、国際社会に自らの立場を発信し、事態の打開につなげる狙いがあるとみられる。
金氏は7分間にわたって「貨物船は我々の所有物で、北朝鮮の主権が及ぶ領域と考えている」などと主張。昨年6月の米朝首脳会談で新たな米朝関係を築くことをうたった共同声明に反するとして、「米国は自らの行いが今後の展開にもたらす影響をよく考えるべきだ」と訴えた。その後、記者9人から質問を受け付けたが、「我が国は安保理制裁を認めても受け入れてもいない。全ては米国次第だ」などと答えるだけだった。
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問題となった貨物船の差し押…
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