体罰絶対ダメ、でも余裕なくなれば私も 喜多ゆかりアナ

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聞き手・松尾由紀 高橋大作
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 おしりをパチン。頭をゴツン。こんな「しつけのためにこどもをたたくこと」に、心当たりはありませんか? 今国会で、親の体罰を禁止する法案が成立する見通しです。体罰なしの子育てに必要なこととはなんなのでしょうか。読者の困りごとや疑問を取材している朝日新聞「#ニュース4U」が、2歳の娘を育てる朝日放送テレビアナウンサーの喜多ゆかりさんに話を聞きました。

きた・ゆかり 1981年生まれ。朝日放送テレビ(ABCテレビ)アナウンサー。ABCテレビの報道番組「キャスト」月曜日、ABCラジオ「喜多・西森のゆかいな金曜日!」に出演中。「ゆかいな金曜日!」のツイッターアカウントは、@yukainakinyoubi。

暗くした部屋に…「恐怖で解決する手段」と気づく

 仕事をしている私は、毎日時間に追われて育児をしています。「早くして~」と娘に思うことはありますが、今のところ、子育てに体罰は使っていません。

 ただ、娘に反省をしてほしい時、電気を消して暗くした部屋に一人きりで残すことがあるんです。娘は「えーん、ごめんなさい」となります。でも、最近、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が、体罰をなくすために開発した子育てプログラム「ポジティブ・ディシプリン」を受けてみて、「この方法では、人との間にある問題を恐怖で解決する手段を娘に教えてしまっている」と気づきました。

 私が育った時代は、体罰が身近でした。剣道の先生も手をあげていたし、親から「体罰かな?」と思うくらい激しく叱られた経験もあるんです。とはいえ、親を尊敬しているし、大好き。だからこそ、「育児で余裕がなくなった時、絶対体罰はしない、とはいえないかもしれない……」という気持ちもあります。

上の世代を否定するより大事なこと

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 今ほど「体罰はいけない」と…

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