巨人・上原が現役引退へ 「まだ頭の中がごちゃごちゃ」

[PR]

 プロ野球・巨人の上原浩治投手(44)が、現役引退の意向を固めた。20日に自身のツイッターに「皆さん、お疲れ様です! 今朝の新聞の通り、今日で引退となります。長い間、応援ありがとうございました。まだ心の中、頭の中がごちゃごちゃしてますので、とりあえずはご報告まで…」と投稿した。20日にも記者会見を開く。

 上原は大阪府寝屋川市出身。大阪・東海大仰星高では控え投手で、1年浪人して大阪体育大に入学。日米大学野球に出場するなど活躍し、1998年、事前に入団を希望する球団を明らかにできる当時の「逆指名制度」のもと巨人への入団を希望。同年のドラフト会議で巨人に1位指名され、入団した。

 伸びのある直球と、鋭い落差のフォークボールを武器に、プロ1年目の99年は20勝4敗、防御率2・09、179奪三振で最多勝最優秀防御率最多奪三振のタイトルを獲得。新人王と沢村賞にも選ばれ、自身の座右の銘「雑草魂」が流行語大賞を受賞した。故障により出遅れた07年は、シーズン序盤でクローザーに転向。32セーブを挙げた。

 08年オフにフリーエージェント(FA)宣言をして、09年、大リーグ・オリオールズに移籍した。米国では主にリリーフとして、オリオールズのほか、レンジャーズ、レッドソックス、カブスと渡り歩いた。レッドソックスに在籍していた13年は、ワールドシリーズ胴上げ投手にもなった。

 18年に巨人へ復帰。7月20日の広島戦で七回に3番手で登板してホールドを記録し、日本選手では史上初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した。同年オフに左ひざを手術。一度自由契約になったが、巨人と再契約した。今季は開幕1軍を逃し、2軍で調整を続けていた。

 大学時代から国際試合を得意とし、97年のインターコンチネンタルカップ決勝では、当時アマチュア野球で世界最強だったキューバの連勝を151で止める白星を挙げた。五輪にもアテネ、北京の2度出場。06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックWBC)でも大会2勝で、日本の優勝に貢献した。

 プロ野球での通算成績は、112勝67敗33セーブ23ホールド、大リーグでの通算成績は22勝26敗95セーブ81ホールド。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら