ロッキーの舞台で痛烈批判「大統領は、分断最高司令官」

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フィラデルフィア=土佐茂生 ワシントン=香取啓介
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 2020年米大統領選民主党候補者指名争いで、トップを走るジョー・バイデン前副大統領(76)が18日、立候補表明後初めて大規模な選挙集会を「建国の地」フィラデルフィアで行った。トランプ大統領を「分断最高司令官」と痛烈に批判、自身が「打倒トランプ」の本命候補であることを印象づけた。

 この地を舞台にしたボクシング映画「ロッキー」で、主人公が駆け上がったフィラデルフィア美術館の階段から見下ろせる楕円(だえん)形の芝生広場に、ステージが設けられた。

 演台の後ろに設置された二つの巨大な電光掲示板には「団結して」(United)という文字が大きく映し出される。

 バイデン氏が登場する前には、黒人のコーラス隊が舞台に上がり、ソウル歌手マーヴィン・ゲイの70年代のヒット曲「ホワッツ・ゴーイン・オン」などを熱唱。その後、メキシコ系移民で地元の大学1年生の女子学生が応援演説を行った。さらには、オバマ前大統領を熱烈に支援したロック歌手ブルース・スプリングスティーンの名曲「ボーン・イン・ザ・USA」が大音響で流れた。

 民主党の特色、そして、バイデン氏の強みでもある「団結」「多様性」「オバマ」といったキーワードがちりばめられた演出だ。

 地元育ちの妻ジルさんの紹介で、バイデン氏は紺のスーツ上下にノーネクタイ、黒のサングラスをかけて登場。壇上までロッキーのように駆け上がった。サングラスを外すと、ジャケットを脱ぎ、ワイシャツの袖をまくり上げた。

 「我々がここにいる理由は…

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